今年も確定申告の時期がやってきました。毎年、確定申告をする方も、今年初めてという方も、今年から制度に変更点もあるために悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。今回は、「確定申告とは?」という基本的な概要から、申請時期や申請方法、2021年からの変更点などを、わかりやすく解説いたします。
確定申告とは?【所得を正しく報告すること】
確定申告とは、1年間の所得をまとめて支払うべき税金額を正しく計算し、税務署へと申告する手続きのことです。確定申告の時期は、2021/02/16(火)~2021/4/15(木)の2か月間です。毎年〆切が近づくと混雑するので、早めの申請をおすすめします。
確定申告が必要な人
確定申告は、全員がやらなければいけないわけではありません。ある一定の条件を満たす人だけが対象となります。
●年間収入が2,000万円以上ある方
●給与所得のほか20万円を超える所得がある方
●ダブルワーク(掛け持ち)の方
●年末調整をおこなっていない方
●フリーランスや自営業、個人事業主の方
●不動産収入のある方
●株取引で利益を得た方
●「雑所得」や「一時所得」がある方
●災害減免法による所得税の猶予を受けている方
上記には、それぞれさらに細かい条件が設定されていることもあります。申請対象かどうかは、国税庁のHPにて確認してください。
確定申告に必要なもの
確定申告には、以下のようなものが必要となります。申請前に確認しておきましょう。
●確定申告書
●収支内訳書または青色申告決算書
●源泉徴収票
●控除証明書(ふるさと納税など)
●本人確認書類
●印鑑
●通帳またはカード(還付金が発生する場合)
●そのほか、申請内容によって指定される書類
2021年は「e-taxで確定申告」がお得!
確定申告の方法は、郵送とe-tax(電子申告)の2通りあり、感染症の懸念もあるので、今年はe-taxでの申請を国税庁も推進しています。しかし、じつは感染症予防以外にもe-taxには大きなメリットがあります。それが「青色申告特別控除額のアップ」です。
青色申告とは、主にフリーランスや個人事業主が対象になります。ほかにも不動産所得などがある方も対象です。そして、青色申告者が受けられる控除を青色申告特別控除といい、2019年度分までは「申請方法に関わらず65万円」の控除が受けられたのです。しかし、2020年度分からは、申請方法によって控除額に差が出ることになりました。
●e-tax:65万円(基礎控除48万円をあわせて113万円)
●e-tax以外:55万円(基礎控除48万円とあわせて103万円)
つまり、控除額が10万円アップすることで、減税効果があるというわけなんです。年収や所得によっても税率が変わるため、「一律で○○円安くなる」とはいえませんが、数万円の減税効果が期待できるでしょう。
e-taxでの確定申告は、マイナンバーを使った「マイナンバーカード方式」とマイナンバーカードがないがe-taxを利用したいという方向けの「ID ・パスワード方式」の2通りあります。昨年よりも簡略化されているとはいえ、初めての方にとっては難しく感じられるはずですので、国税庁のHPで確認しながら進めるのが安心です。まずは、必要な書類などを集めて、ゆっくり余裕を持った申請を心がけましょう。
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