仕事をしていて、他の人の仕事の進捗が良くなければ、なぜあの人は仕事ができないの!?とイライラしてしまうこともありますよね。
どんな人にイライラさせられる?
人それぞれ感性や考え方が違うので、仕事ができないという定義やイライラする基準は違います。完璧な人間などいないのですから、上手く行かなくても仕方ないと受け止められることもあるでしょうが、大多数の方はこのような人にイライラしてしまうのではないでしょうか?
細かなミスが多い
きちんと確認すれば回避できるような細かなミスを連発する人にイライラしてしまう人は多いでしょう。確認を怠ってしまった結果、細かなミスのはずが後々カバーが大変な問題に発展してしまうこともあり得ます。
ほう・れん・そうができない
仕事をする上で大切なほう・れん・そう。改めて説明するまでもないのですが、報告、連絡、相談は多人数で仕事をする上で必須ですが、それらがきちんとできていない困った人もいます。プロジェクトのリーダーや管理職など、部下の進捗状況を常に把握しておかなければならない人にとっては、このほう・れん・そうが徹底されていない部下がいると苦労します。
スピードが遅い
忙しい時期にマイペースでのんびり仕事をしている人がいると、周囲の仕事にまで影響が及びます。至急解決すべきタスクなのに、優先順位の付け方が間違っていたり、そもそもの作業スピードが遅いと結局他の人がサポートする羽目に・・・それぞれ自分のペースもあるでしょうが、忙しい時期はアクセルを踏んで周囲のスピードになるべく合わせてほしいですよね。
そんな人も組織に必要だった!?
上記のような人は新人ならともかく、そうでなければ「仕事ができない人」という烙印を押されて周囲から反感を買いがちです。そんな人は迷惑だ!組織に必要ない!と厄介払いをしたくなる気持ちも分かりますが、安易に切り捨ててしまうのはちょっと早計かもしれません。企業に限った話ではありませんが、どうやら組織というものは真面目で優秀な人物を揃えればそれで良いというわけではないようです。実はそんな人も組織に必要なんです!その理由をご説明します!
2-6-2の法則
皆さんは2-6-2の法則というものをご存知でしょうか?2-6-2の法則とは、端的に説明するとどんな組織においても、上位の2割は優秀で、残った内の6割は平凡。残った内の2割は無能に分類されるという法則です。ビジネスの場で考えると、全体の2割はリーダーシップを発揮しながら率先して物事に取り組み、残った内の6割が、上位二割に引っぱられて働き、残った内の2割の人は働かず全体の足を引っ張ると考えられます。
2-6-2の法則は人間界だけではなく、アリの社会でも見ることができます。働きアリも上述のように2-6-2の割合に分かれて組織を構成していることから、働きアリの法則と呼ぶ人もいます。
下位の2割を排除するとどうなる?
2-6-2の割合に分かれてくれているのなら、下位の2割を排除してしまえば良いのでは・・・と考える方は多いでしょうが、そう一筋縄には行かないのがこの法則のおもしろいところです。なんと、下位の2割を排除して優秀な人材を加えたとしても、また新たな2-6-2の割合に分かれて組織を構成してしまうのです。下位の2割が排除されたら、また新たな下位2割が誕生してしまうなんて驚きですね。半面、優秀な上位2割が抜けてしまったとしても、平凡な6割の中から上位2割に相当する人物が現れ、また組織は2-6-2の割合に分かれることができます。
仕事ができない人も組織には必要?
いかがでしたか?確かに、仕事ができない人に振り回されるのはうんざりしてしまいますが、ある意味、組織のガス抜き(?)とも言えるような役割を果たしていると考えれば、少しは怒りの感情も沈めることができるかもしれません。そして、現状は下位の2割に該当するような人たちも、中位の6割や、将来的に上位の2割に成長できるポテンシャルを秘めている可能性があります。もし自分の部下が下位の2割に該当しているのであれば、上手に才能を引き出してリードしてあげることも大切です。