「あれ…誰だっけ?」「名前が出てこない…」なんてことありませんか?多くの取引先でもすぐに覚えられないですよね。今回は覚えられる方法をご説明します。
【人間はすぐ忘れる生き物】
ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が「エビングハウスの忘却曲線」というものを提唱しています。
この理論によると記憶したことを
・20分後には58%
・1時間後には44%
・24時間後には26%
しか覚えていません。
忘れてしまうことは仕方がありません。
だからといって何度も名前を聞くのも失礼ですよね。忘れないためにはどうすれば良いのでしょうか?
【忘れないための手法】
誰か他の人に話す
ラーニングピラミッドという学習定着率を提唱しているものがあるのですが、覚えたことを人に話すことで90%覚えるとされています。
同僚に「取引先の田中さんと名刺を交換して犬の話をして…」と話すことで脳が復習を行うので記憶が定着しやすくなります。
すぐに記憶は失われていきますので、その日のうちに話すようにしましょう。
名前と特徴やストーリーを組み合わせる
例えば、
・ネイルが綺麗「ネイルが綺麗な田中さん」
・強面の織田さん「信長みたいな織田さん」
・毎日飲みに行く斎藤さん「お酒の斎藤さん」
など、キーワードと名前を連想して覚えることができます。
キーワードをつなぎ合わせてストーリーを連想させることで覚えやすくなります。
学生の時に方程式や歴史の年号などを語呂合わせや歌などにして覚えたのと同じ発想です。
出会ってすぐにメモをする
挨拶をしたあとにメモにその人の特徴や名前を書いておきましょう。
すぐに書くことで忘れないうちに脳が思い出す作業に入るため相手の名前を忘れにくいです。
挨拶をしてすぐ打ち合わせのときにもノートや議事録に書き留めておくと、打ち合わせを振り返るときに顔も思い出せるので一石二鳥です。
名刺に書き込んで復習する
一日の終りにその人の名刺を確認し、名刺にその人の特徴や思ったことを書き込んでおくと覚えやすいです。
名刺をもらってすぐ書き込んだほうが良いという人もいますが、私は相手の目の前で書くのは失礼だと思うので終わったあとにします。
メモを書くスペースがない名刺の場合は、付箋を貼って書き込みましょう。
名刺に入り込まないくらい書き込んでしまう場合は、小さなメモに書き込み名刺フォルダーに名刺と並べて挟んでおくと良いでしょう。
見返した時にも一目瞭然で分かりやすいです。似顔絵、メガネやヒゲなど特徴をイラストで書いておくとより覚えやすいと思いますよ。