Part1では、「パレートの法則」「限界効用逓減の法則」をご紹介しました。一見むずかしい名前の法則でしたが、ビジネスや実生活に当てはめてみると「たしかにそうかも!」とイメージしやすかったのではないでしょうか?
続いて、Part2では新たに2つの法則をご紹介します。こちらも、内容を知ってみると、意外なところで役に立つかもしれません。会社の朝礼発表でのネタ作りや同僚との会話など、ちょっとした話のタネに、ぜひ読んでみてくださいね♪
マーフィーの法則
「マーフィーの法則」とは、「失敗する余地があるなら、失敗する」という考え方や、「落としたトーストがバターやジャムを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」という考えをはじめとした、多くの人の経験則のことです。
簡単にいうと、「嫌なことや悪いことが起こるかもと想定すると、そのとおりのことが起こる」という、何とも皮肉な法則です。
これらの失敗体験が大勢にとって印象深かったり、共感しやすかったりすることから、「これは法則だ!」と本気半分冗談半分で考えている人が多いようです。「法則」とするにはちょっと厳しい部分もありますが、このユーモアは仕事を楽しいものにしてくれるかもしれませんね。
実用性には乏しいという見方がされていましたが、精神医学ではこのマーフィーの法則を認知バイアス(認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種のことで偏見や先入観を指す)のサンプルになり得る事例もあるという見方もされているようです。
とはいえ、ビジネスにおいて、このような盲信を100%信じることは禁物かもしれませんね……
メラビアンの法則
「メラビアンの法則」とは、曖昧なメッセージが発せられたとき、人はどのようにそのメッセージを受け止めるのか、その人の行動が周囲にどのような影響を及ぼすのかについて、アルバート・メラビアンがおこなった実験から導き出された法則です。
具体的には、メッセージを発した人の話した内容などの言語情報が7%、口調、話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目など視覚情報が55%の割合で、総合的にメッセージを好意的なものかそうでないかを判断するということが導き出されました。
つまり、「多くの人が視覚的な要素はメッセージの内容の良し悪しを決める決定打にしている」という話ですね。
日本では少し違った解釈が広がっており、言語情報、聴覚情報よりも視覚情報が相手に与える印象に大きく影響しているということが広がっています。メラビアンが提唱したものとは違っているのですが、その解釈もあながち正解な気もしますね。
もちろん、視覚情報ばかりが大切というわけではありませんが、ビジネスにおいてはとくに営業や接客をするうえでは意識したいものです。しっかりと実用できれば、成果も上がるかもしれませんね!
ここまで、4つの法則をご紹介しましたが、いかがでしたか?名前はむずかしくても、内容を知ってみると、意外に面白かったり、実用できそうだったりするのではないでしょうか。仕事の成果を上げるためのひとつの知識として、ぜひチーム内で共有したり、実際に取り入れたりしてみてくださいね♪