スーパーに所狭しとならぶ野菜。どうせ買うなら新鮮でおいしい野菜を選びたいものですよね。誰でもすぐにマネできる野菜の見分け方をレクチャーします。
オーガニックにとれたて、カリスマファーマー。耳ざわりのいいワードにつられて買ったものの、意外と味はイマイチ。そんな経験はありませんか? そこで、今回は新鮮でおいしい野菜の選び方をお伝えします。それは“旬の野菜”を選ぶことです。
そもそも旬とは、野菜の植生に適した環境のこと。つまり、原産地によく似た気候風土が、日本の四季の中で巡ってきたとき、野菜はおいしさのピークを迎えます。ちなみに、日本で栽培される約9割の野菜は外来種。例えば、夏の代表選手であるトマトは南米アンデスの高地の生まれのため、高温多湿の夏よりも春が旬。アフガニスタンの山岳地帯が原産のにんじんは、秋にいちばんおいしい季節を迎えます。
もちろん野菜は生き物なので、おいしさにも個人差があります。たとえばトマトは、上から見たときの放射線状の筋。この筋で囲まれたところを「子室」といい、子孫繁栄のために種が入っています。だから、子室が多いほど生命力が強く味が濃いんです。
ナスなど葉からぶら下がるものなら、懸垂するかのように頑張ってハリのあるもの。葉ものなら葉脈が左右対称なものを選びましょう。どんな野菜も軸がしっかりしているものが強くておいしいですよ。
最後にもうひとつ。野菜は走り、盛り、名残りといって10日ごとに姿を変えます。フレッシュなおいしさ、熟したおいしさ…とそれぞれの魅力があるので、状態に合わせて調理方法を使い分けましょう。