税金の徴収や市役所での手続きなど、マイナンバーが必要となるシーンが増えています。医療分野でもマイナンバーが活用される予定ですが、これにより私たちの生活はどのように変わるのでしょうか!?
☆マイナンバーが健康保険代わりになるってホント!?
ご存知でしょうか? 今年度から医療分野で段階的にマイナンバーの利用がはじまることを。そのことで私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。
実は、変化はすでにはじまっています。給与収入が年間130万円を超える人は健康保険への加入義務がありますが、以前は年収130万円を超えている労働者が自分で健康保険に加入せず、配偶者の扶養に入ったままのケースがありました。かつてはこのケースに当たる人をすべてチェックすることができなかったのです。
ところがマイナンバー制度の導入で、所得データと健康保険データを突き合わせることが必要となりました。ただ、これはルールを守っている人には関係ありません。一般的に影響が出るのはこれからです。
まずは、マイナンバーを基準として健康保険のデータと医療データが統合されると、マイナンバーカードがあれば医療機関の窓口で健康保険証を確認する必要がなくなります。
☆マイナンバーの管理をこれまでより慎重に!
そしてお薬手帳についても、データを統合し電子化することで、複数の薬局でバラバラだった投薬情報が一本化されるようになります。これにより病院にかかる際に便利になり、重複投薬の問題もおのずと解決されます。
さらに電子カルテがマイナンバーによって統合されると、複数の医療機関の間で情報共有できるようになります。すると、違う医療機関で同じ検査をするなどの重複がなくなり、今までより的確で迅速な診断ができるようになるのです。
ただ、こうした便利さは、一人ひとりの個人情報がマイナンバーですべて分かってしまうことと表裏一体。万が一、情報漏れがあった場合は、取り返しのつかない状況に…。個人情報の保護を政府に一任するのではなく、個人でもより一層注意することが必要になってきそうですね!